「一緒にはかんがえているけど、お客様の理想に導けなかった」お断りのおはなし

こんにちは、 Aruhomeのaiko (@aru.home_ai)です。

今日は、リノベデザイナーには、かならずついてまわる「お施主様からのお断り」された時に、かんがえたことについて、話したいと思います。

先日、お打ち合わせをすすめさせていただいていた、お施主様から(2社ほどあい見積をとられていました)、『B社さんでリノベーションをすすめることにしました』とお断りのご連絡をいただきました。

ほとんどのお客様は、プランと御見積書を比較するために、あい見積をとられています。

お打ち合わせの当初から、条件が合わなかったり、お客様が求めているテイストとわたしが得意とするリノベーションのテイストがことなったりすると「なんとなくうまくすすまないかな・・・」と感じることも時々あります。

今回、お断りのご連絡をうけたT様とは、数回のお打ち合わせをかさね、しっかりとご要望ヒアリングし、それを反映したプランをかんがえ、ご提出させていただきました。お打ち合わせも盛り上がり、プランも気に入っていただけているようでした。

そんな中、とつぜんお断りのご連絡があり『なぜ??』という気持ちでいっぱいでした。

わたしは、勉強のためにも、『よろしければB社様に決められた理由をお聞きかせいただけますか?』と伝えました。

帰ってきた答えは、「たしたちには、もっとシンプルなリノベーションが合っていると思って、、、

ぁ、なるほど、単純にお客様のご要望をすべて、プランに落とし込めばいいというわけではないということかぁ

お客様のご要望を詰め込み過ぎたプランになっていたのではないかと、気づきました。

主観と客観

お客様にとって自分達の家は、将来を考え、一生に幾度とないライフイベントとして、『せっかくなら妥協したくない』と皆さん思っています。



ご要望を叶えてくれる間取りや提案がかならずあると思い、自分たちの理想を叶えてくれるリノベーション会社を探されています。


わたしも、『どうすれば要望を全て叶える(近づける)ことができるか』を考えます。つまり、お客様と同じ目線にたち主観的にプランを考えます(考えてしまいます)。

一方で、お客様は、プロの視点で客観にかつ相対的に、冷静な意見をもらいたいということも考えていることも忘れてはいけないと思います。


今回は、ご要望を全て叶えるためにどうすればいいかということを中心に、主観的にプランを考えてしまったことが、お断りの原因ではなかったのかと思い返しています。

お客様の気持ちを汲み取り、自分の悩みとして、感情をのせてプランを作らなければならないと思っていますし、いいプラン作りの条件であると思います。

一方で、それは、「客観的で冷静な判断ができなくなってしまうこともあるということなのかな」とも思います。

T様にとっては、自分達のご要望をすべて満たしてくれる(それに近い)プランより、大きな間取り変更をせずに、シンプルに最低限のリノベで、お住まいを完成させることに価値があると判断されたのだと思います。

リフォームデザイナーという職業の価値はいろいろあると思いますが、一番大事な価値は、お客様と同じ目線にたち、たくさんの選択肢の中からアイデアをだし、主観と客観の両方の気持ちを持ち、本当に必要なものを提供できることだと思います。

緒にはかんがえているけど、お客様の理想に導けなかった」ということだと思い、とても勉強になりました。

主観と客観の視点を持ち、ご要望を減らしてでも、『お客様のほんとうに、ほしい』を見つけられるように、今後もこころがけていきたいと思います。

うまく伝わらなかったら、すみません^^;。今日は、最近、かんじたことを、書かせてもらいました。

リフォームをお考えのかたになにかヒントになればうれしいです。

_ _ _ _ _ _ _ _ _𓅩

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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